1995-12-04 ArtNo.4172
◆<馬>テレコム、タイム・テレコムと相互交換協定に調印
【クアラルンプル】テレコム・マレーシアBhd(TMB)は1日、タイム・テレコミュニケーションズSdn Bhd(タイム・テレコム)と、固定式電話会社間のものとしては初の相互交換協定に調印した。TMBは既に移動電話会社7社と同様な協定を結んでおり、今週は最後に残されたビナリアン社とも関係協定を結ぶ見通しだ。
タイム・テレコムはこれにより南北ハイウェーに沿って敷設された1000キロの光ファイバー・ケーブルと半島マレーシア沖合いに敷設された1600キロの海底光ファイバー・ケーブルを通じたマルチメディア/グローバル・テレコミュニケーション・サービスを提供できるようになる。同社は先ずクアラルンプルにおける高速データ/ボイス・サービスに着手すると言う。
今回の協定もこれまでと同様利益分与をベースとしたもので、コストをベースとしたものではない。また平等な(或いは間接的)アクセスはついに合意されず、協定の対象はタイム・テレコムが直接接続する顧客に限定される。これに反してTMBの顧客への間接的接続を認めれば、長距離電話や国際電話に際してTMB顧客がタイム・テレコムのネットワークを利用することを許し、TMBは主要な収入源を喪失、僻地等のインフラを整備する余力もなくなる恐れがあると言う。TMBはタイム・テレコムがこの一線を越えるのを阻んだものの、固定式電話市場でも強力な競争者を得た訳で、同社幹部は「我々は市場シェアを縮小するかも知れないが、ともかく我々のネットワークを通じた通話からの収入配分だけは得られる」と語った。(NST,MBT:12/2)
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