1995-12-04 ArtNo.4167
◆<星>小売市況不振でメトロ半期にS$112万損失
【シンガポール】上場小売/不動産グループ、メトロ・ホールディングズは95年9月末締め半期決算で112万Sドルの損失を計上、昨年同期の432万Sドルの利益計上に比して業績を悪化させた。営業額も昨年同期比36%減の1億370万Sドルにとどまった。
同社は業績不振の原因として貿易部門トランスマーコの売却に伴う減収、小売部門メトロ(Pte)Ltdの損失拡大を指摘している。グループ税引き前利益は94%減の53万9000Sドルにとどまったが、これは昨年同期の840万Sドルの税引き前利益に73.8%貢献したトランスマーコを売却したためとされる。加えてKマート・メトロの損失で小売部門の半期損失は41%増の720万Sドルに達した。小売営業額は9.6%減の6920万Sドルにとどまった。また昨年同期には390万Sドルの利益をもたらした、系列会社も今回は270万Sドルの損失を計上した。同社は下半期にも小売部門が厳しい営業を強いられるものと予想する一方、子会社のオーチャード・スクウェアー・デベロプメント・コープは引き続き安定した賃貸収入をもたらすと予想している。後者はギー・アン・シティーの27%の権益を握っている。
アナリストは他の上場小売企業イセタンとCKタンの業績もかなり厳しいものになるものと予想している。両社も今月中に半期業績を発表する見通しだ。(ST,BT,LZ:12/2)
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