1995-12-04 ArtNo.4165
◆<星>トゥアンシン、企業買収/不動産開発に海外事業資金転用
【シンガポール】シンガポール証取(SES)上場のトゥアンシン・ホールディングズ(TSH)は、昨年株主割り当てにより調達した2億7000万Sドルの資金の内9950万Sドルを、サーキット・ボード・メーカーのグル・テクノロジーズの権益買収とリマウ・ウォークの不動産開発に転用することを株主に提案した。
TSHが1日発表したところによれば、同社経営陣は近く召集される特別総会で以上の提案に対する承認を求める計画だ。完全子会社のScanco Pte Ltdを通じたグル・テクノロジーズの92%権益買収(S$5520万)は、域内ビジネス拡張に向けグループの電子ビジネスや技術基盤を強化するのに役立つ。また別の完全子会社シンフー・インターナショナルは10月都市再開発局が募集したリマウ・ウォークの99年リース権付き1万4280平米の土地の開発入札に3998万Sドルの1番札を入れており、今月末には落札できる見通しだ。入札価格の4分の1は落札後28日以内に、残りも90日以内に支払わねばならない。同地にはテラスハウス、セミディタッチ、バンガローを開発できる。
一方、転用される9950万Sドルの本来の使途はジャカルタと上海における住宅開発、上海における工業用地の開発、シャンハイ・チュアン・シェン社の権益買収に充当されるはずだったが、これらのプロジェクトは中止乃至は延期される。同資金の転用によりTSHは借り入れに伴う金利負担を軽減できると言う。(ST,BT,LZ:12/2)
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