【アーマダバード】米国Dow Chemicalsのインド子会社Dow Chemical International Pvt Ltd(DCIPL)はインドの指導的製薬会社3社と提携し、インド国内で特殊ポリマー『Polyox』を製造する準備を進めている。
ビジネス・スタンダードが11月6日報じたところによると、DCIPLのRamesh Ramachandran社長兼CEOは、グジャラート州Bharuch県Dahej近郊Jolva村に設けられた浄水施設の開所式の会場で以上の消息を語った。それによると、Polyoxは医薬品の表面を覆う糖衣として、異なる種類の複数の薬品を1つの錠剤に合成する際に用いられ、水分を含むと膨張するため、スムーズな吸収が可能になる。DCIPLは地元パートナー3社に必要な技術を供与する。同氏はパートナー3社の社名やインドにおける発売の時期等は明らかにしなかった。
ちなみにDCIPLは、グジャラート州におけるプロジェクトを積極的に展開、またインド国内における企業買収の機会も探っている。同社は、州営Gujarat Alkalies and Chemicals Ltd (GACL)と合弁で600クロー(US$1.24億)を投じDahejに年産20万トンのクロロメタン製造施設を設ける。同工場は稼働後年間最大750クロー(US$1.55億)の売上げが見込める。GACLのGuruprasad Mahopatra重役(MD)によると、同社はDCIPLとの合弁事業以外にDahej地区で様々なプロジェクトを手がけており、その総額は2500クロー(US$5.15億)にのぼると言う。
企業の社会責任(CRS:corporate social responsibility)の一環としてJolva/Ambheta/Vadadla3ヶ村に浄水施設を建設したDCIPLは、グジャラート州内に別に2~3の同様の施設を設けることを検討している。DCIPLは2008-09年度売上げが3000クロー(US$6.19億)に達すると見積もっている。