【ニューデリー】インドの9月の輸出は137億5000万米ドルを記録したが、世界的金融危機が主要市場の需要を萎縮させ、流動性の逼迫が国内輸出業者に打撃を与えた結果、輸出成長率は過去18ヶ月来最低の前年同月比10.4%にとどまった。
インディアン・エクスプレス、デカン・ヘラルド、ビジネス・スタンダード、ザ・ヒンドゥー、ヒンドゥー・ビジネス・ラインが11月3/4日報じたところによると、9月の伸びは前月8月の27%の伸びに比べても半減した。とは言えルピー建て伸び率は24.7%だった。
9月の輸入は243億8000万米ドルと、昨年同月比43.3%増加、内石油輸入は57.1%増の90億9000万米ドル、非石油輸入は同36.2%増の152億8000万米ドルに達した。この結果、9月の貿易赤字は昨年同月の45億5000万米ドルから106億3000万米ドルに2倍以上に拡大した。しかし8月に比べると縮小した。
今年初6ヶ月(2008/4-9)の輸出は949億7000万米ドルと、前年同期比30.9%増加した。年初6ヶ月の輸入は1547億4000万米ドルと、前年同期比38.5%増加した。内、石油輸入は550億6000万米ドルと、前年同期比60%増加、非石油輸入は996億8000万米ドルと、前年同期比29.3%増加した。この結果年初6ヶ月の貿易赤字は前年同期の391億米ドルから597億7000万米ドルに拡大した。
インド政府は、今年通年の輸出を、昨年実績の1550億米ドルから2000億米ドルに拡大する目標を掲げて来たが、インド商工会議所協会(Assocham:Associated Chambers of Commerce and Industry of India)はその最新報告書の中で、目標を20%ほど下回るものと予想している。