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2008-11-05 ArtNo.41628
◆WiMaxプレーヤー、インド市場に大挙進出準備
【ニューデリー】Alcatel-Lucent、Alvarion、Telsima、Beceem、Wavesat、Motorola等、世界の主要WiMaxプレーヤーは何れも、インドをWiMaxソフトウェアの開発拠点にすることを検討、近い将来製造施設を設けることも計画している。このためインドはWiMaxビジネスのグローバル・ハブとして浮上する勢いを見せている。
エコノミック・タイムズが11月13日報じたところによると、ネットワーク企業のインドにおけるWiMax関連投資は、既に20億米ドル近くに達している。
2007年にAircelの周波数域を利用してWiMax IEEE 802.16e-2005の初のライブ試験を行ったタミールナド州Chennai拠点のC-DoT Alcatel-Lucent Research Centre(CARC)は、インドをWiMaxプラットフォームの主要拠点にする計画だ。Alcatel-LucentとC-DoTは共同でWiMax技術の特許権を取得、商業開発を進めている。Alcatel-Lucentは、国営企業Indian Telephone Industries Ltd(ITI)との技術移転及び委託製造契約に基づき、インドを広帯域通信機器及びWiMax機器の製造拠点にする方針を決めている。ITIがウッタルプラデシュ州Allahabad県Nainiに設けた工場で関係機器の製造を行う。
半導体チップ/ソリューション/テクノロジー領域のリーダーで、WiMax通信市場の主要プレーヤーでもあるBeceemsのSunil Kumar地域部長によると、同社はチップセットの33%をインドで製造する計画で、相手先商標製造業者(OEM)との提携も検討している。カルナタカ州Bangaloreに設けたR&Dセンターには130人以上のエンジニアが勤務している。アジアにおける商用WiMaxネットワークの構築には、益々多くの同社製チップ・セットが使用されるようになったと言う。
やはりWiMax領域の主要プレーヤーに数えられるAricentは、インドR&Dセンターに既に4億米ドル近くを投じている。AricentのAjay Gupta主任(wireless & convergence datacom)によると、同社がインドで雇用している200人以上のエンジニアは、ベースステーション・ソフトウェアやASNゲートウェイの開発に従事しており、同社は来年までにR&Dスタッフを約500人に増員する計画だ。同社の80~90%の業務はインドで手がけられている。インドはWiMax機器と同ソフトウェアの世界市場の約30%に貢献している。このため同社はインドにおける投資を一層拡大する計画と言う。
ワイヤレス市場調査会社Maravedisによると、インド当局は3.3GHzと3.5GHz周波数域をWiMaxに割り当てる方針を決めたが、これによりWiMax機器市場は現在の2500万米ドルから急速に拡大するものと見られる。WiMax ForumインドのC S Rao会長によると、インド国内ではWiMax関連の装置やソフトウェアの開発に2000人近いエンジニアが従事しており、WiMax関連ソフトウェア開発業務の約50%がインドで手がけられている。
WiMax関連の地元スタートアップ企業も出現しており、米国拠点のTelsimaは、Tata Teleservicesと提携し、WiMax関連の開発業務を進めている。インドを拠点にするSloka Telecomは、フランス、ブラジル、インドネシアにおけるWiMaxネットワークの構築を手がけ、インド国内市場の開拓にも目を向けている。
TelsimaのRaj Iyer副社長(製造業務担当)によると、同社は60%以上のソフトウェアをインドで開発しており、インドに約50人のスタッフを擁する。WiMax用周波数域が実際に割り当てられる ネら、ビジネスの一層の急成長が予想されると言う。
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