2008-11-03 ArtNo.41619
◆Ispat Energy、サトウキビ粕からバイオCNG生産
【ムンバイ】Ispat Energy Ltd(IEL)は今会計年度、約1000クロー(US$2.06億)を投じ、サトウキビの絞り粕からバイオCNG(圧縮天然ガス)を製造する。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが10月30日報じたところによると、IELのShishir Tamotia重役(CEO)はこのほど同紙に以上の計画を語った。それによると、サトウキビの絞り粕からバイオガスを抽出、さらに化学処理を施しバイオCNGに転換する。Ispat Industries Ltd傘下のIELはマハラシュトラ州とウッタルプラデシュ州の製糖工場20社と提携し、同プロジェクトを進める。
手始めにマハラシュトラ州拠点のWarna Sugar Ltd(WSL)のために35クロー(US$722万)を投じバイオCNG製造施設を建設する。IELはWSLと、2009年10月の稼働を目処に日産1万1000立方メートルの oイオCNGプラントを設けるBOOT(build-own-operate-transfer)契約を結んだ。同プラントは1日に110トンの絞り粕(pressmud)と100トンの乾湿有機廃棄物(wet and dry organic manure)を処理、年間1万6000~3万カーボン・クレジットも生成する。1キロ・グラム当たりのバイオCNGの生産コストは約26ルピーだが、IELはWSLに1キロ当たり28ルピーで販売する。WSLは配管を通じ、あるいは19キロボンベ詰めにして、地域住民にバイオCNGを販売する。
向こう5年間に天然ガス流通網の構築に5000クロー(US$10.31億)を投資する計画のIELは、炭化水素資源からではなく、有機資源からこの種の天然ガスを生産する。同社はKolhapurやSangali等、マハラシュトラ州の製糖産業地帯に隣接した2級3級(tier-II and III)都市に都市ガス配管網を設ける計画と言う。
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