2008-11-03 ArtNo.41616
◆Telenor、Unitech Wirelessの61%権益買収
【ムンバイ】地場不動産大手Unitech Ltd(UL)はGSM移動体通信子会社Unitech Wireless(UW)の61%権益をノルウェーの電話会社Telenorに6120クロー(US$12.62億)で売却した。ULは今年2月に1650クロー(US$3.40億)で当該テレコム・ライセンスを手に入れた。
ビジネス・スタンダード、エコノミック・タイムズ、ザ・ヒンドゥー、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、インディアン・エクスプレスが10月29/30日伝えたところによると、ノルウェー政府が54%の権益を握る世界第7位の移動体通信会社Telenorは、同取引を通じ総発行株式の61%に相当するUW新株を手に入れる。
最近、アラブ首長国連邦(UAE)の通信会社EtisalatがSwan Telecomの45%権益を9億米ドルで買収したのに続くインド・テレコム市場における過去2ヶ月来2番目の大型取引で、今回の取引額を基準にするとUWの企業価値は1万1620クロー(US$23.96億)になる。
一方、ULは2000クロー(US$4.12億)の負債をUWの勘定に移す。UW取締役会はTelenor代表4人とUL代表3人で構成され、UL代表が会長に、Telenor代表が専務取締役(MD)に、それぞれ就任する。ULのSanjay Chandra重役(MD)によると、ULは近く外国投資促進局(FIPB)にTelenor代表をUW取締役会に加えることに対する認可を申請、電信局(DOT)にも通知する。同取引に関わる政府の承認は2009年9月までに得られる見通しだ。UWは2009年上半期のサービス開始を目指し、ビジネス・プランを立案中で、向こう3年間に30億米ドルの投資を予定している。
パキスタンとバングラデッシュを含む世界12カ国にプレゼンスを有するTelenorのSigve Brekkeアジア地域主任によると、同社は2009年第1四半期に株主割当を通じて120億クローネを調達し、UW権益買収の支払いに当てる。UWへの資金注入は、必要に応じて複数の段階に分けて行い、取引額の20%が最初に注入されると言う。
|