【ニューデリー】1ダース以上の労働集約型輸出産業が先月(9月)、最大70%のマイナス成長を記録した。商工省はこれを受けて鋼材や農産品等の輸出制限撤廃を提案するものと予想される。
エコノミック・タイムズが10月26日伝えたところによると、これらの品目には茶(-20%)、工芸品(-70%)、カーペット(-32%)、油かす(-50%)、人造糸(-17%)、綿糸(-19%)、海産品(-19%)が含まれる。
商工省のG K Pillai次官が10月24日招集したハイレベル会議の席上、全ての輸出規制措置に再検討を加える必要があることが確認された。輸出データの検討作業に加わったオフィシャルによると、世界的金融危機はインドの輸出産業に大きな影響を及ぼしており、同影響は今後一層拡大するものと見られる。今年9月の輸出成長率は全体として10%を僅かに上回る程度で、今年8月の26.9%、年初5ヶ月(2008/4-8)の35.1%の成長に比べ顕著な鈍化を見た。インドの二大輸出市場、米国と欧州連合(EU)は1930年代の大恐慌以来の経済危機に直面している。国際貿易の落ち込みは海上運賃にも反映しており、バラ荷の運賃は50%近く下降していると言う。