【ニューデリー】インドは既存原子力発電所へのウラン燃料の安定供給を確保するため、カザフスタン、ウズベキスタン、モンゴル等の国と交渉を進めている。既存の原子力発電所は燃料不足で50%前後の稼働率にとどまっている。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが10月22日報じたところによると、インド商工会議所連盟(FICCI:Federation of Indian Chambers of Commerce and Industry)が21日主催した原子力の民生利用に関する会議の席上、インド米国民生用核協力協定のための首相の特命大使を務めるShyam Saran氏は以上の消息を語った。それによると、インドはカザフスタンやウズベキスタンで新たなウラニウムのサプライヤーを物色する一方、モンゴルでは現地合弁でウラニウムの探査開発に乗り出す可能性を検討している。
全世界が目下直面している金融危機は、核反応炉や核燃料の価格を引き下げ、インドの核開発計画に有利に作用する可能性がある。
核燃料の供給さえ確保できれば、インド国内の原子力発電所の平均稼働率を54%から80%以上に引き上げることができると言う。