2008-10-22 ArtNo.41566
◆NMDC、日韓鉄鋼会社との交渉で最良の価格実現目指す
【ニューデリー】インド最大の鉄鉱山会社NMDC Ltdは、世界的な金融危機の最中にも関わらず、日韓鉄鋼メーカーとの長期鉄鉱石供給契約交渉に際して最良の価格実現を目指す。
エコノミック・タイムズが10月17日伝えたところによると、国際鉄鋼メーカーとの契約交渉のため11月1日から1週間の日程で外遊する予定のNMDCのRana Som会長兼MDは、『金融危機の中でPoscoを含む外国顧客は果たしてより高い価格での契約に応じるだろうか』との質問に対して、以上の考えを語った。
NMDCは年間3000万トンの鉄鉱石を生産、内350万トン近くを輸出している。仮にNMDCが外国顧客とより高い価格で供給契約を締結するなら、 Essar、JSW、RINL、Ispat等、NMDCから鉄鉱石の供給を受けている国内鉄鋼メーカーも影響を被ることになる。NMDCは日韓鉄鋼メーカーとの契約価格をベースに国内供給価格を設定している。
鉄鉱石価格の75%引き上げを求めるNMDCの要求に対して商工省が、回答を留保して来たことから、日韓鉄鋼メーカーとの交渉は過去数ヶ月停頓していた。商工省は、インドと 匇リ両国の長期的関係を配慮し、NMDCがより穏やかな価格引き上げを求めるべきだとの見方を示したとされる。
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