【ニューデリー】これまでに銀行体系に14万5000クロー(US$298.97億)の流動性を注入した中央銀行Reserve Bank of India(RBI)は20日、短期貸出金利の指標とされるレポレートを即日100ベイシス・ポイント引き下げ、8%とした。レポレート(Repo rate)の引き下げは2004年以来初めてのこと。
ビジネス・スタンダード、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、デカン・ヘラルド、エコノミック・タイムズ、インディアン・エクスプレスが10月20/21日報じたところによると、中央銀行は、今週末に月例金融政策報告書を発表するのに先だって、新措置を発表した。銀行界はレポレートの引き下げは予想していたものの、一度に100ベイシスポイント引き下げたことに驚きを表明している。レポレートの引き下げは、銀行の資金調達コストを低下させるため、銀行界の金利引き下げの引き金になるものと見られる。大部分の銀行は同措置の恩恵を顧客に移転するとしているが、最優遇貸出金利が引き下げられるか否かは定かでない。
観測筋は、最近預金金利を引き上げたばかりの、銀行界は資産/負債比率をチェックし、市場金利の動向を構造的に分析した後でなければ、貸出/預金金利を引き下げることはできないとしている。