SEAnews 2008-10-20 ArtNo.41560

【ニューデリー】選挙委員会は14日、デリー州／マドヤプラデシュ州／ラジャスタン州／チャッティースガル州／ミゾラム州、5州の州議会選挙を11月半ばに実施すると発表したが、ジャム＆カシミールの選挙期日に関しては方針決定を見送った。
インディアン・エクスプレスが10月15日伝えたところによると、チャッティースガル州では11月14日と同月20日に、マドヤプラデシュ州では11月25日に、ラジャスタン州では12月4日に、デリーとミゾラム州では11月29日に、それぞれ投票が行われる。
国会は10月17日に開会後、11月21日に会期が延期される。これは多くの国会議員が選挙運動に参加するため。5州の選挙は、数ヶ月後に実施される国会下院選挙の予備選と見なされている。
Ｊ＆Ｋに関しては、選挙委員会のNavin Chawla／SY Quraishi両委員が、他の5州と同時に選挙を行うべきだと主張したものの、N Gopalaswami委員長は決定を見送った。Ｊ＆Ｋには、知事による専政(Governor's rule)が敷かれているが、来年1月10日に同専政は失効する。このためどうしても12月中に選挙を行う必要があり、さもなければ知事による専政を延長せねばならない。
Gopalaswami委員長は、「Amarnathの土地紛争に端を発した騒擾が収束したばかりのＪ＆Ｋでは、民主的選挙が行われる条件が整っていない。選挙を行う以上、州民の多くが投票に参加せねばならない」と判断したものと見られる。
左派と右派は直ちに選挙を行うよう要求、人民行動党(PDP:People's Democratic Party)と国民会議(NC:National Conference)は、治安状況が改善した後に選挙を行うよう求めていた。
Gopalaswami委員長は記者会見の席上、「Ｊ＆Ｋにおける選挙の期日に関しては現時点では、方針を決めておらず、状況を注視している」と語った。
中央政府は軍を派遣し、選挙期間中の治安維持に当たる方針を決めていたが、この点に関してGopalaswami委員長は「軍の動員は問題の1つに過ぎない。そのほかにも多くの問題がある。しかしこれ以上のコメントは控える」と語った。