【ムンバイ】最近の金融波乱に伴う資金供給の逼迫や需要減退を背景に、国際顧客はインドの鉄鋼メーカーに対し、最近の低い国際価格に基づく契約価格の見直しを求めている。
エコノミック・タイムズが10月14日、業界筋の言として報じたところによると、熱間圧延コイル(HRC)のトン当たり価格は過去45日間に1100米ドルから750米ドルに最も大幅な下降を見た。値下がりの主因はオリンピック後の中国における需要減退と金融機関の貸し渋り。契約価格の見直し要求は主に米国と欧州方面の顧客から出ている。またインド政府が鉄鋼製品に15%の輸出税を課したことが、低価格製品輸出業者ばかりでなく、Tata Steel、Steel Authority of India Ltd(SAIL)、JSW Steel、Essar Steel、Ispat Industries等大部分のメーカーに打撃を与えている。再交渉が求められている契約はなお部分的だが、見直し幅はトン当たり400~500米ドルにのぼる見通しと言う。