SEAnews 2008-10-13 ArtNo.41526

【ニューデリー】インドの工業生産指数(IIP)をベースにした8月の工業成長率は、主に製造業の不振に祟られ僅か1.3％に鈍化、昨年同月の10.9％を遙かに下回った。
ビジネス・スタンダード、インディアン・エクスプレス、デカン・ヘラルド、ザ・ヒンドゥーが10月10／11日、中央統計局(CSO:Central Statistical Organisation)の暫定統計数字を引用し報じたところによると、8月の製造業成長率は昨年同月の10.7％から1.1％に、電力生産の伸びは同9.2％から0.8％に、鉱業生産のそれは同14.7％から4％に、それぞれ鈍化した。工業成長率は今年7月には7.4％に復調したが、復調は持続しなかった。
用途に基づく分類(use-based classification)によれば、8月には資本財部門は2.3％(30.8%)、中間財部門は－6.2％(13.8%)、基本財部門は3.9％(12.7%)、消費財部門は5％(0%)、非耐久消費財部門は5.1％(-6.2%)、耐久消費財部門は5％(2.4%)と、消費財部門を除き、何れも昨年同月の伸び(括弧内の数字)を大きく下回った。
この結果、年初5ヶ月(2008/4-8)の工業成長率は昨年同期の10％から4.9％に減速した。部門別にに見ると、製造業は5.2％(10.6%)、電力部門は2.3％(8.3%)、鉱業部門は4.1％(4.9%)と、何れも昨年同期の伸びを下回った。