2008-10-03 ArtNo.41492
◆Vedanta、アルミ事業にUS$98億投資計画
【ムンバイ】インド人鉱業家Anil Agarwal氏に率いられるVedanta Resources Plc(VRP)は、世界第5位のアルミニウム製造業者に成ることを目指し98億米ドルを投資する。
ビジネス・スタンダードが9月26日報じたところによると、VRPは25日、2012年までに年間アルミニウム精錬能力を260万トンに拡張する計画を明らかにした。VRPはオリッサ州に新たにアルミニウム精錬施設と発電設備を建設するとともに、同州Lanjigarhにおけるアルミナの年間精錬能力を現在の140万トンから2010年までに200万トンに拡張する。さらに各年産100万トンの3つのアルミナ精錬施設を設け、合計アルミナ年産能力500万トンに拡大する。
VRPは、航空機から飲料用の缶まで幅広い製品の製造原料として用いられるアルミニウムのアジアにおける需要が長期にわたり拡大し続けるものと見、この波に乗って事業を拡張する計画だ。Deutsche Bank AGとCitigroupはアルミニウムの世界需要が供給を上回ると予想、ロンドにおけるアルミニウム価格は今年に入って以来9%上昇、7月にピークに達した。Merrill Lynch & Coのアナリストは「Vedantaの拡張計画をポジティブに受け止めている。低コストが、換言すれば、低コストな自家発電をベースにしたインドのアルミ精錬施設が同社の強み」とコメントした。
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