【アーマンダバード】国営石油/ガス探査開発会社Oil and Natural Gas Corporation (ONGC)は、米国企業1社を含む4社と、太陽光発電施設の設置交渉を進めるとともに、アイスランド政府と地熱発電事業進出問題を協議している。
ビジネス・スタンダードが9月17日報じたところによると、ONGCが昨年、ニューデリーのRajiv Gandhi Urja Bhavan内に設けた『ONGC Energy Centre』は、風力発電/太陽光発電/地熱発電から原子力発電まで、石油や石炭等の化石燃料以外の代替エネルギーに関わる様々なパイロット・プロジェクトを手がけている。
ONGCのR S Sharma会長は最近グジャラート州Kutchで催された風力発電施設起工式の席上、「ソーラ・エネルギー・プロジェクトに関して3~4社のプレーヤーと交渉を進めている」と語った。同会長によると、同社のEnergy Centreでは様々なパイロット・プロジェクトが手がけられていると言う。消息筋によると、米国シリコン・バリー拠点のSun One社は、ドイツに60MW(メガワット)の太陽光発電施設を設けるプロジェクトを進めてお 閨AONGCはSun One社と同じ施設をインド国内にも設ける交渉を進めている。仮に太陽光発電施設のコストが1MW当たり12クロー(US$266万)とすれば、60MWの発電所の建設コストは700クロー(US$1.55億)前後になる。しかし計画はなお初歩的段階にあると言う。
ONGCは、アイスランドの炭化水素資源総監(DGHC:director general of hydrocarbons)から提出された地熱発電に関する報告書に検討を加えている。アイスランドは国内で必要とされるエネルギーの80%を地熱発電で賄っている。
ONGCはまたUranium Corporation of Indiaと50:50の合弁を組み、ウラニウム鉱の探査開発に乗り出した。同社のA K Balyan取締役によると、ONGCの石油/ガス探査データには、ウラニウム鉱に関するものも含まれている。ウラニウムの探査開発コストや同社が保持する探査開発技術のウラニウム探査への転用の可能性等を検討していると言う。