2008-09-15 ArtNo.41437
◆CPCL、Ennoreに製油・石化コンプレックス建設
【チェンナイ】国営Indian Oil Corporation(IOC)傘下のChennai Petroleum Corporation Ltd (CPCL)は、100億米ドル余を投じタミールナド州Chennai近郊Ennoreに年間原油処理能力1500万トンの製油所と石油化学複合施設を建設する。
ビジネス・スタンダードとインディアン・エクスプレスが9月9日報じたところによると、CPCLのSarthak Behuria会長は8日催された年次総会後記者会見し、以上の計画を語った。それによると、初歩的事業化調査は完了し、Tamil Nadu Industrial Development Corporation (Tidco)は約3000エーカーの用地の候補地3カ所をリストアップしている。
CPCLはまた約8000クロー(US$17.73億)を投じてタミールナド州Manaliの既存製油所を拡張する。Manali製油所の原油処理能力は約200クロー(US$4433万)を投じて現在の300万トンから2009年末までに400万トンに拡大される。
Ennore/Chennaiの中間か、Ennore港付近に700~800クロー(US$1.55億-1.77億)を投じて一点係留(SBM:single buoy mooring)施設を設ける。現在は最大6万トンの船舶を用いChennai港で原油を陸揚げしているが、SBMを設けることにより、26万~27万トンの大型タンカー(VLCC)を利用できるようになる。これにより輸送コストを軽減できる。事業化調査報告書は12月までに完成、来年1月にはプロジェクトに着手できる見通しだ。
この他、投資額231.34クロー(US$5127万)、処理能力日量580万ガロンの海水淡水化プラントの建設、投資額2420クロー(US$5.36億)の自動車燃料品質の製品を製造するためのアップグレード、投資額158クロー(US$3502万)の20MW(メガワット)ガス・タービン設置計画(実行中)、投資額80クロー(US$1773万)のManaliにおける原油貯蔵タンク2基の増設計画(実行中)が存在する。
CPCLの2007-08年度売上げは3万2889クロー(US$72.89億)と、前年の2万9349クロー(US$65.05億)を上回った。純益も前年の565クロー(US$1.25億)から1123クロー(US$2.49億)に増加した。
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