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2008-09-15 ArtNo.41436
◆JSW /Ispat、鋼材値下げ
【ムンバイ】インド第3位の鉄鋼メーカー、JSW SteelとIspat Industriesは国際鉄鋼価格の軟化に伴いトン当たり製品価格を9月1日から最大2000ルピー引き下げた。他社も追随するものと予想されている。
エコノミック・タイムズ、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ザ・ヒンドゥーが9月10/11日報じたところによると、JSW SteelのJayant Acharya社長は10日、「国際価格の下降に伴い、トン当たり製品価格を最大2000ルピー引き下げた」と語った。同氏による、引き続きインプット・コストの圧力を受けており、同圧力の軽減に努めていると言う。一方、同社のSeshagiri Rao財務担当部長(CFO)は「需要と価格は今年10月あたりから回復に転じるだろう」と予想した。
これまで民間鉄鋼メーカーより低めに価格を設定して来た国営Steel Authority of India Ltd(SAIL)幹部は「当面価格調整は予定していない。このため同社の価格と民間部門の価格は接近するものと予想される」と語った。同幹部によると、過去2ヶ月国際価格は下降線を辿り、ある種の製品については輸入品の価格が国内価格を下回っていた。このため民間部門メーカーはこれ以前から一部の鋼板価格を下方修正していた。また長期契約価格もトン当たり2000~3000ルピー引き下げた。民間部門が長期契約価格を引き下げたのに伴い、ここ数日スポット価格にも軟化傾向が生じていたと言う。
鉄鋼省のP.K. Rastogi次官はこれ以前に「国際的な市場動向から国内価格は9月に一層下降する可能性がある。国内メーカーは輸入価格より高い価格を維持することは難しい」と語っていた。
Indiabulls Securities Researchによると、インフレの高進でインフラ開発が世界的に影響を受けており、値下がりを予想したデベロッパーらが、鋼材の購入を見合わせるものと見られる。加えてオリンピックで生産制限を行っていた中国が規制を解除したことから鋼材の供給増加も見込まれる。このため今会計年度末までにトン当たり700~750米ドルで安定するまで、鋼材の一層の値下がりが予想されると言う。
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