SEAnews 2008-09-15 ArtNo.41435

【ムンバイ】Vedanta Resources Plc(VRP)は、非鉄金属及び鉄鉱石事業に力を集中する戦略に基づき、オリッサ州に2万クロー(US$44.33億)を投じて年産400万トンの製鉄所を建設する計画を棚上げしたようだ。
ビジネス・スタンダードが9月10日伝えたところによると、VRP幹部は同紙にオリッサ州鉄鋼プロジェクトを実行せぬ方針を決めたことを確認ｵた。VRPはこのほど260億米ドルの事業拡張計画とグループの組織再編計画を発表したが、オリッサ州における製鉄事業は含まれていない。未だ買収が実現していない米国の銅精錬会社Asarcoが、新組織図に名を連ねているのとは対照的と言える。
VRPのAnil Agarwal会長は2004年8月、オリッサ州のNaveen Patnaik首席大臣と会見した際、同州に鉄鋼プラントを設ける計画を明らかにしたが、その後同プロジェクトはほとんど進捗を見ていない。
VRP幹部は、「オリッサ州における鉄鋼プロジェクトは、州内で採取した資源、例えば鉄鉱石に州内で付加価値をつけることを義務づけた州政府の政策に基づくものだが、鉄鋼ビジネスは最早VRPの事業戦略に含まれていない」と指摘、別の幹部は「オリッサ州における鉄鋼プロジェクトは、将来の状況に基づき改めて実行する可能性もある」と語った。