SEAnews 2008-09-15 ArtNo.41434

【ムンバイ】Vedanta Resources Plc(VRP)は今後5年間に鉄鉱石の年産能力を8倍の1億トンに拡大する計画だ。
ビジネス・スタンダードが9月10日伝えたところによると、VRPのAnil Agarwal会長は9日以上の計画を明らかにした。それによると、昨年、鉄鉱山会社Sesa Goa Ltd(SGL)の51％の権益を三井物産から9億8100万米ドルで買収したVRPは、6億～7億米ドルを投じ、鉄鉱石の年産能力を現在の1240万トンから2010年までに2500万トン、2013年までに1億トンに拡大、世界の主要鉱山会社に列することを目指す。
三井物産により1996年に買収されるまでイタリア資本により管理されていたSGLは、ゴア、カルナタカ州、オリッサ州の鉄鉱山のリース権を保持する。これらの鉱山の埋蔵量は2億700万トンと見積もられ、向こう8年以上にわたって採掘できる。VRPは2007－08年に1240万トンの鉄鉱石を生産、今年は40％増しの生産を見込んでいる。
生産した鉄鉱石の約90％は、これまで中国、欧州、日本に輸出して来たが、傘下の銑鉄工場が18ヶ月以内に稼働する予定で、同工場のキャプティブ需要が今後急増する見通しだ。VRPは2億5000万米ドルを投じ、銑鉄の製造能力を当初の30万トンから3倍の100万トンに拡大することを計画している。
VRPは、国内鉄鉱山の新規リース権取得を申請している他、アフリカ、オーストラリア、ブラジルの鉄鉱山のリース権獲得も目指している。
VRPの組織再編の結果、SGLはグループの製鉄事業も統括することになった。これにはオリッサ州における製鉄プロジェクトも含まれる。VRPは同プロジェクトを5年内に稼働させることを目指し、合弁パートナーを物色していると言う。