SEAnews 2008-09-15 ArtNo.41430

【ニューデリー】耐久消費財部門と資本財部門の好調に支えられ、7月の工業生産指数(IIP)成長率は過去5ヶ月来最高の7.1％に回復した。しかし昨年同月の8.3％には及ばなかった。
ビジネス・スタンダード、エコノミック・タイムズ、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、デカン・ヘラルド、インディアン・エクスプレスが9月12／13日、中央統計局(CSO:Central Statistical Organisation)の発表を引用し伝えたところによると、7月の鉱業指数の伸びは5.0％(3.2%)、製造業指数のそれは7.5％(8.8%)、電力指数のそれは4.5％(7.5%)と、製造業部門と電力部門の伸びが、昨年同期の伸び(括弧内の数字以下同様)を下回った。とは言え7月の製造業の伸びは前月の5.9％に比べ顕著に復調した。
この結果、年初4ヶ月(2008/4-7)のIIP成長率は5.7％と、昨年同期の9.7％を大きく下回った。部門別に見ると鉱業4.5％(2.7%)、製造業6.1％(10.5%)、電力2.6％(8.1%)と、鉱業を除きいずれも昨年同期の伸びを下回った。
用途に基づく分類(use-based classification)によれば、7月には資本財部門の伸びが21.9％(12.3%)、耐久消費財部門が11.2％(2.7%)と、これら両部門に顕著な復調が見られた。しかし、非耐久消費財部門は6.1％(10.5%)、消費財部門は7.3％(7.1%)、基本財部門は5.9％(8.7%)、中間財部門は1.6％(7.7%)と、他の部門は概して振るわなかった。
全国産業分類(national industrial classification)主要17業種中10業種が7月にプラス成長を記録、中でも飲料／タバコ及び関連部門が最高の28.6％の成長を記録、以下、運輸機器及び同部品部門18.7％、運輸機器を除く機械／設備部門16％と続く。しかし、羊毛／絹／人造繊維部門は－9.2％と、不振だった。