SEAnews 2008-09-15 ArtNo.41429

【ニューデリー】卸売物価指数(WPI)をベースにしたインフレ率は8月30日までの1週間に前週を僅かに下回る12.10％を記録、連続3週間鈍化傾向を示した。とは言え必需品30品目の値上がりは加速した。
インディアン・エクスプレス、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ビジネス・スタンダード、デカン・ヘラルドが9月11／12日報じたところによると、8月30日までの1週間のインフレ率は前週の12.34％を下回ったが、昨年同期の4.24％を依然大きく上回っている。
大蔵省によると、必需品30品目の上昇率は過去19週間5.7～6.7％の範囲だったが、この週の上昇率は7.52％と、前週に比べ62ベイシスポイント加速した。これは主に塩／砂糖／小麦／urad(豆の一種)の値上がりに伴うもの。
しかし、一次産品グループの値上がりは10.07％(10.79%)、製造業製品グループのそれは11.07％(11.28%)と、何れも前週の上昇率を下回り、燃料グループの値上がりも前週と同レベルにとどまった。
インフレ鈍化の兆しが生じる中で中央銀行が金融引き締め策を維持すべきか、引き締めを緩和し、景気を浮揚すべきかで、経済界に意見の相違が生じている。しかしアナリストらは同行が当面金利水準を現状レベルに維持するものと見ている。中央銀行は過去数ヶ月再三にわたり、金利を引き上げて来た。