2008-09-01 ArtNo.41378
◆多国籍電話会社4社、Datacom権益買収目指す
【ムンバイ】世界一急成長するテレコム市場に足場を築くため、ドゥバイ拠点のEtisalat、トルコの大手電話会社Turkcell及び欧州の某大企業が、Datacom Solutionsの最大51%の権益買収を目指し、メキシコのタイクーンCarlos Slim氏に率いられるAmerica Movilと競い合っている。
エコノミック・タイムズが8月27日報じたところによると、地元消費者用電子大手Videoconが支配権益を握るDatacom Solutionsは、ユニバーサル・ライセンス(UASL:Universal Access Service Licence)を取得し、インド全国における総合的電話サービスを認められた新テレコム企業5社中の1社で、その資産価値は30億米ドル前後と見積もられている。
Datacom SolutionsのRavi Sharma重役(CEO)は、多くの潜在的出資パートナ [と交渉を進めていることを確認したが、交渉相手の名前を含む詳細を明らかにすることを避けた。
優先株の取得を通じ51%の権益買収を目指したEtisalatの熱は若干冷めたきらいがあるが、America Movil、Turkcell等、他のプレーヤーは、極めて旺盛な関心を示しているようだ。Etisalatは権益買収に当たり、支配権取得の優先交渉権を売買契約に盛り込むこと等を要求したが、何れも受け入れられなかったことから、観望姿勢に転じたとされる。
目下のところ、Videoconグループが64%、Mahendra Nahataが残りの36%のDatacom権益を保持している。Datacomは当初、Nahata氏により創設されたが、同氏はその後支配権益をVideoconに売り渡した。
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