2008-09-01 ArtNo.41374
◆ONGC Videsh、インペリアル・エナジー買収
【ニューデリー】国営石油・ガス探査開発会社Oil and Natural Gas Corporation (ONGC)の海外投資子会社ONGC Videsh Ltd (OVL)は、ロンドン証券取引所(LSE)上場企業Imperial Energy Corporation plc(IECP)の15%の権益を14億英ポンド、約25億8000万米ドルで買収することを認めた。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ビジネス・スタンダード、エコノミック・タイムズ、ザ・ヒンドゥーが8月27日伝えたところによると、OVLは26日以上のステートメントを発表した。それによると、OVLは、IECP取締役の持ち分6.3%640万株(内6.1%はPeter Levine会長の売却分)と機関投資家Baillie Gifford & Co持ち分9.2%を、1株1250ペンスで買い取る。しかし同合意は1株1375ペンス以上のカウンター・オファーがなされた場合、失効する。OVLは同条件付き現金買収提案の下、IECPの全ての発行済み株式、発行予定の株式、発行済み転換社債を現金1株1250ペンスで買い取る。以上の取引を実行するため、OVLはキプロスに完全出資子会社Jarpeno Ltd (Bidco)を設立した。以上の取引はなおロシア政府と、個人株主の承認を必要とする。
OVLは中国石油化工股分有限公司(Sinopec:China Petroleum and Chemical Corp)との競争に勝ち、取引を成立させた。これ以前にOVLとSinopecは共同で、米国テキサス州拠点のOmimex Resources, IncからOmimex de Colombia Ltdを買収した経緯があり、当初はSinopecが買収戦の指導権を握っていると見られていた。
IECPのステートメントによれば、同社取締役会はOVLの買収提案は、公正で合理的なものと判断、株主及び社債保持者にOVLの提案を受け入れるよう推薦することを全会一致で決めた。
IECPは主に独立国家共同体(CIS)諸国における石油探査開発業務を手がけており、2007年12月時点で日量約1万バレルの石油を生産、2011年までに日産量を8万バレルに引き上げることを目指している。同社が保持する埋蔵エネルギー資源は2007年12月時点で、石油に換算して9億2000万バレルと見積もられている。
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