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2008-08-20 ArtNo.41341
◆国営重電機会社、中国企業に対する攻勢準備
【チェンナイ】過去3年来、自身の伝統市場で中国企業の挑戦を受け守勢に立たされて来た国営重電機会社Bharat Heavy Electricals Ltd(BHEL)は、足場を固め攻勢に転じようとしている。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、インディアン・エクスプレ、ビジネス・スタンダードが8月16/18日伝えたところによると、設備能力と価格の2点で中国企業はこれまで優位に立って来た。東方電気集団公司(DEC:Dongfang Electric Corporation)/上海電気総公司(SEC:Shanghai Electric Corporation)/山東電力建設(SEPCO:Shandong Electric Power Construction Corporation)/中国設備進出口総公司(CMEC:China National Machinery & Equipment Import & Export Corporation)/哈爾浜電站工程公司(HPECL:Harbin Power Engineering Company Ltd)等の中国企業の設備は、BHELのものに比べ10~15%割安だった。この結果、過去3年間に発注された7万2000MW(メガワット)の発電用ボイラー及びタービン中5分の1以上の1万8000MW相当が中国企業により受注された。
BHELのK Ravi Kumar会長兼MDによると、同社は伝統的に250MW(メガワット)と500MWの設備を手がけて来たが、最近の入札では300MWと600MWの製品が指定され、このことも同社に不利に作用したと言う。
しかし、BHELは最近、Tata PowerのDebrandにおける2400MWプロジェクトと、Monnet Ispatのオリッサ州における1050MWのプロジェクトに一番札を入れた。まだ契約を正式に受注した訳ではないが、何れのプロジェクトも二番札を入れたのはHPECLだった。この他、Trombayにおける1x250 MWのプロジェクトでは、韓国企業斗山重工業(TICCL:Doosan Heavy Industries and Construction Co Ltd)を、またBudge-Budgeにおける1x250 MWのプロジェクトでは、CESCを、それぞれ下し、契約を手に入れた。Kumar氏によると、競争相手より低い価格で応札できた背景には、ビジネス・ボリュームの拡大の他、中国元の対米ドル相場上昇が挙げられると言う。
とは言え、BHELはその一方で、最近アンドラプラデシュ州発電公社Andhra Pradesh Generation Company (APGENCO)に対する800MWの超臨界圧施設の納入契約を、L&T-Mitsubishi Heavy Industries連合に奪われた。
BHELはフランス企業Alstomと提携し、800MW超臨界圧設備の製造に取り組んでおり、今後は同カテゴリーの入札にも積極的に参加、ビジネスの獲得を目指す方針だ。同社は最近、向こう4年間に1万クロー(US$23.42億)を投じて設備能力を拡張する計画を発表した。
BHELのAnil Sachdev人事部長によると、同社が設備納入を請け負ったプロジェクトのサイトは120前後にのぼり、こうしたサイトにはそれぞれジェネラル・マネージャー(GM)を派遣して、納入状況を監督せねばならない。このため同社はGMの数を189人に39人増員する方針を決めた。これにより顧客の信頼も高まる見通しと言う。
現在10万クロー(US$234.19億)の手持ち契約を有するBHELは、今会計年度の売上げが昨年の2万1479クロー(US$50.30億)から2万7000クロー(US$63.23億)に25%増加するものと予想している。2008年6月期四半期の純益は384.41クロー(US$9003万)と、昨年同期の281.91クロー(US$6602万)に比べ33%増加した。また同期の売上げも3569.56クロー(US$8.36億)から4703.55クロー(US$11.02億)に31.77%拡大した。
BHELは最近、シリアで400MWの火力発電所を建設する2080クロー(US$4.87億)のターン・キー契約を初めて獲得したと言う。
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