SEAnews 2008-08-20 ArtNo.41333

【ニューデリー】中央銀行Reserve Bank of India(RBI)の8月の報告によれば、今年第1四半期(2008/4-6)に流入した外国直接投資(FDI)は100億7300万米ドルと、前年同期の2倍、2005－06年通年の流入額89億6100万米ドルを10億米ドル上回った。
エコノミック・タイムズとインディアン・エクスプレスが8月16／18日伝えたところによると、今年第1四半期のFDI流入額は、昨年第4四半期の流入額119億米ドルを僅かに下回ったものの、旺盛な流入は持続、2008－09年通年の流入額は400億米ドルを突破するものと見られる。
FDIの年間流入額は2005－06年までは100億米ドルを下回っていたが、2006－07年220億米ドル、2007－08年320億米ドルと急増した。ちなみに中国には過去10年間に毎年平均500億米ドルのFDIが流入している。
世界の一部の主要経済体に生じた波乱にも関わらず、今年の残された期間もFDIの大量流入基調は維持される見通しだ。また民間企業投資も、強い内需、高い稼働率、収益率の改善に支えられ、多少減退はしても旺盛さを保つものと見られる。
今年上半期(2008/4-9)のFDI流入額は、2006－07年通年の220億7900万米ドルに匹敵する219億4800万米ドルに達するものと見られる。
第1四半期に流入したFDI中22億5300万米ドルは外資によるインド企業株の買収に充当された。
一方、外国機関投資家(FII)は第1四半期に51億7700万米ドルを売却した。これは昨年第4四半期の41億米ドルを大きく上回る。FIIは今年に入ってこれまでに158億1100万米ドルを売却した。ちなみに1月にはFII資金64億9000万米ドルが流入した。