SEAnews 2008-08-13 ArtNo.41320

【ブーバネスワル】最高裁は8日、オリッサ州政府がVedanta Aluminiumと韓国企業Poscoのメガ・プロジェクトのためにNiyamgiri高地と森林保護区の土地を両社に割り当てることを認めた。
ビジネス・スタンダード、エコノミック・タイムズ、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、インディアン・エクスプレスが8月8／9日伝えたところによると、地元住民と環境保護論者はオリッサ州政府が両社に関係地区の土地を配分することに異議を申し立てていたが、最高裁はVedantaがNiyamgiri山地の少数部族居住地でボーキサイトを採掘することを認めるとともに、PoscoがParadip付近の森林保護区に5万2000クロー(US$121.98億)の総合鉄鋼プラントを設けることを許可した。これによりVedantaとPoscoはプロジェクト実行上の主要な障害を乗り越えたことになる。
Orissa Mining Corporationと共同で4500クロー(US$10.54億)を投じ、Kalahandi県Lanjigarhにアルミ精錬施設を設ける計画を進めるVedanta Aluminiumは、ダンガリア・コンド族(Dangaria kondh)が聖地とするNiyamgiriに存在するボーキサイトの露天掘り鉱区の開発に着手できることになった。同社筋によると、10月までに当該鉱区に至る道路を設け、6～8ヶ月以内に環境保護工事に着手、2009年12月もしくは2010年1月までに採掘開始を目指す。当初年間200万トンのボーキサイトを採取、最終的に300万トンに拡大し、年産100万トンのアルミナ精錬需要に応じる。
オリッサ州政府がPoscoに割り当てた4004エーカーの内3300エーカーが森林保護地で、最高裁はこの内2598エーカーの土地を工業地として開発することを認めた。これに伴い中央政府の環境森林省は当該地の森林保護を解除できると言う。