【ニューデリー】国営石油・ガス探査会社Oil and Natural Gas Corporation (ONGC)は、Uranium Corporation of India Ltd (UCIL)と合弁で海外におけるウラニウム資源の探査開発に乗り出す。
インディアン・エクスプレスが7月31日伝えたところによると、ONGCとUCILの出資率は74:26で、UCILは出資率を49%まで引き上げるオプションを認められる。ONGCは子会社ONGC Videshを通じた海外における石油/ガスの探査開発の成功に倣って新事業を進める。
合弁会社は、海外における探査・採掘の他、ウラニウムや同時に採取されるその他の鉱物の加工処理、貯蔵、包装、輸送、トレーディングも手がける。海外だけでなく国内でも同様の合弁を組むが、国内における合弁事業の出資率やその他の条件は、両社の合意と国内法規に基づき定める。
ONGC筋によると、同社取締役会はUCILと関係覚書を結ぶことを既に承認している。覚書調印後30日以内に運営委員会(steering committee)を組織、同委員会は国内及び海外における探査・開発プロジェクトを選考・評価する。運営委員会の承認を得たプロジェクトは4段階に分けて実行される。
第1段階ではウラニウム及び他の鉱物の存在を確認。第2段階では第1段階で確認されたウランや他の鉱物の規模及び品質を検査する。第3段階では技術/経済的調査を行う。これにはサンプルの採取、事業化前調査が含まれる。第4段階では詳細プロジェクト報告書の作成や建設作業を手がける。ONGCは、プロジェクトのスタートから探査段階までの支出を全額負担。UCILは関係技術や専門知識の提供、専門技術者の派遣、データの調査を担当する。
インド国内では既にアンドラプラデシュ州/ラジャスタン州/タミールナド州/グジャラート州でウラン鉱脈が発見されていると言う。