【ニューデリー】原子力発電公社Nuclear Power Corporation of India Ltd(NPCIL)のS K Jain会長によると、国際原子力機関(IAEA)の安全保障協定は高速増殖炉(fast breeder nuclear reactor)を査察対象から除外している。
エコノミック・タイムズが1日報じたところによると、NPCILのJain会長は1日、IAEAに続きNSGと米国下院の承認も得られるよう期待を表明するとともに以上の消息を明らかにした。同氏によると、もし期待通りことが運べば、ラジャスタン州に既に完成している各220MWの第5、第6加圧重水炉(PHWR:pressurised heavy water reactor)も輸入燃料の供給が受けられる。また同州NaroraとKakraparの第3、第4号反応炉も輸入燃料によりフル稼働できる。この他、ラジャスタン州Narora、同州Kakrapar、同州Tarapurの各2基の反応炉もIAEAの査察対象とされる。しかしKaiga、Kalpakkam、Tarapurの各2基の反応炉と全ての高速増殖炉は、IAEAの査察対象に含まれていないと言う。