【ムンバイ】インドが輸出するサービスの世界市場におけるシェアは2012年までに現在の2.7%から2倍以上の6%に拡大するものと予想される。
デカン・ヘラルドが7月29日報じたところによると、応用経済調査全国委員会(NCAER:National Council of Applied Economic Research)の最新報告書は以上のように見通している。それによると、ソフトウェア、コンサルタンシー、エンジニアリング、観光等のブームに支えられ、インドのサービス輸出は1990年の50億米ドルから2006年の740億米ドルに過去15年間に15倍に成長、2011-12年には3190億米ドルに達する見通しだ。現在インドの輸出貿易全体に占めるサービスのシェアは3分の1以上に達しており、一握りの先進国を除いては、例外的高さと言える。
インドの場合サービス輸入も急成長を遂げており、2006年のサービス輸入の伸び率は40%と、サービス輸出の34%や、世界サービス輸出の10%の平均伸び率を遙かに上回った。
とは言えこうしたサービス輸出の成長を今後も維持するには、二国間協定や地域協定、さらには世界貿易機関(WTO)の枠組みの中で一層の努力をを重ねねばならず、またインド・サービス産業が直面する技術労働者不足を克服するため、人材訓練にも力を入れる必要があると言う。