2008-08-04 ArtNo.41278
◆BEL、BHELと共同でポリシリコン製造施設設置計画
【バンガロール】カルナタカ州Bangalore拠点の国営企業Bharat Electronics Ltd(BEL)は、国営重電機会社Bharat Heavy Electricals Ltd(Bhel)と共同で、1500クロー(US$3.51億)を投じ、ソーラ・パネルの主原料ポリシリコンの新工場を設けることを計画、年産能力は2500トンを予定している。
ビジネス・スタンダードが7月28日伝えたところによると、2500トンのポリシリコンは250MW(メガワット)の発電能力に相当する。BELのC Nageshwara Rao重役(GM)によると、50:50の合弁を予定しているが、BHELとの交渉はまだ初歩的段階にあり、具体化にはなお数ヶ月を要する見通しだ。工場建設地も物色中で、稼働には2~3年を要する。多量の電力を必要とするため、安定した電力が得られる場所に設ける必要がある。
建設を予定する工場はポリシリコン鋳塊、ウエハー、ソーラ・セル、ソーラ・モジュール、ソーラ・パネルの製造を手がける総合施設で、製品は輸出する他、ソーラ・エネルギー振興の任を負う国営機関に納入する。BELは2008年3月末現在、3192.95クロー(US$7.48億)の現金余剰を有する。
バンガロールに年産5MWのソーラ・セル製造施設を有し、ドイツ、フランス、イタリア等にソーラ・セル5万ユニットを輸出した実績を有するBELは、100クロー(US$2342万)を投じて年産能力を30MWに拡張する計画も進めている。原料のソーラ・グレード・ポリシリコンはドイツや日本から輸入している。輸入コストは1ウエハー当たりおよそ6.5米ドル。ポリシリコンの国際価格は2000年にはキロ当たり25米ドル前後だったが、2008年6月現在の価格は同515米ドルに達している。
世界の主要なポリシリコン製造業者には、Hemlock Semiconductor Corporation/Wacker Chemie/REC/Tokuyama/MEMC/Mitsubishi /Sumitomo Corporationが含まれる。この他、中国やかつてのソ連邦諸国にも複数の小規模プレーヤーが存在する。しかしトップ7社が世界市場の75%のシェアを握っている。とは言え2015年までにBELを含む175社が新規参入する見通しと言う。
|