【ムンバイ】インド国内、取り分け脂肪種子栽培地方の7月半ばまでの降雨量が、例年を下回っていることから、2008年kharif(秋)の脂肪種子収量が200万トン以上下降する可能性が予想されている。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが7月25日報じたところによると、インド溶媒抽出産業協会(SEAI:Solvent Extractors' Association of India)会頭を務めた経歴を有し、精密な市場分析で知られるグジャラート州西部拠点の指導的脂肪種子貿易業者Govindbhai Patel氏は、このほど以上の見通しを語った。それによるとグジャラート州、マハラシュトラ州、アンドラプラデシュ州、カルナタカ州、またマドヤプラデシュ州の降雨量が不足しているため、脂肪種子の播種が7月の第2、第3週以降まで行われないものと見られる。このため作付け面積の減少と生育不良から落花生、ヒマワリ、綿種子の収穫が落ち込み、植物油の供給逼迫が生じるものと見られる。西洋油菜や辛子等の作柄の落ち込みも考慮すれば、2008-09年には植物油の輸入を100万~120万トン拡大する必要が生じる見通しだ。
落花生の収量は昨年の390万トンから少なくとも90万トン減少、大豆は2007-08年度の1000万トン(政府見積もり)から10%下降して900万トンにとどまるものと見られる。実際の落ち込み幅は向こう2ヶ月の降雨や他の条件により左右されると言う。