SEAnews 2008-07-30 ArtNo.41264

【コルカタ】JSW Steel Ltd(JSL)は西ベンガル州に替えてオリッサ州に深水港を開発することを計画、オリッサ州政府と関係交渉を進めている。
ザ・ヒンドゥーが7月26日伝えたところによると、西ベンガル州のBuddhadeb Bhattacharjee首席大臣を25日訪問したJSLのSajjan Jindal副会長兼MDは、同会談に先だってマスコミに以上の消息を語った。西ベンガル州政府が同社にオファーした深水港候補地はメンテナンス・コストが嵩むことから、同社はオリッサ州のBhadrak県に建設予定地をシフト、オリッサ州政府と関係交渉を進めている。新港は西ベンガル州とジャールカンド州における鉄鋼プロジェクト向け原材料の輸入港として用いる。
西ベンガル州に年産1000万トンの鉄鋼プラントを設ける計画の第1期工事は今年11月に着工される。先ず年産300万トンのプラントが設けられ、約9800クロー(US$22.95億)が投じられる。これにはコークス炉、発電施設、ペレット工場、タウンシップが含まれる。Jindal氏はBhattacharjee首席大臣を同工事の起工式に招待したと言う。
JSLは同プロジェクトに充当するため公開公募(IPO)を予定していたが、最近の市場の低迷からIPOの延期を検討している。3000クロー(US$9.73億)は内部資金で賄い、別に6000クロー(US$19.45億)を国内と海外で借り入れる。JSWは同プロジェクトを進めるため既に特殊目的会社(SPV:special purpose vehicle)を設立した。
中央政府はインド米国核協力協定の発効に向け努力を続けているが、JSLも政府が核エネルギー事業への民間の参入を認めた際には直ちに参加できるよう、必要な資金を準備する方針と言う。