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2008-07-28 ArtNo.41257
◆6月の粗鋼生産成長率、アジア平均下回る
【コルカタ】インドの2008年6月の粗鋼(crude steel)生産量は430万トンと、昨年同月比5.2%成長した。しかしアジア全体の粗鋼生産量は6830万トンと、昨年同月の6280万トンに比べ8.7%の伸びを見ており、インドの成長率はアジアの平均伸び率を下回った。
ビジネス・スタンダードが7月22日、国際鉄鋼協会(IISI:International Iron and Steel Institute)の統計を引用し報じたところによると、中国の6月の粗鋼生産量は昨年同月比10.2%増の4690万トン、欧州連合(EU)のそれは同1.8%増の1810万トン、ドイツは同2.1%増の410万トン、EU以外の欧州7カ国は同15.5%増の290万トン、トルコは同17.5%増の250万トンだった。
今年上半期(2008/1-6)のインドの粗鋼生産量は前年同期比4.2%増の2700万トンを記録した。これに対して中国のそれは同9.6%増の2億6320万トン、トルコは同10.6%増、IISI加盟66カ国の合計生産量は同5.7%増の6億9600万トンだった。
IISIに加盟するおよそ180社の鉄鋼メーカーは中国を除く世界スチール生産の75%を占め、また中国のスチール生産は全体の20%以上を占めている。
インド鉄鋼業界筋によると、一部の鉄鋼プロジェクトが操業を開始することからインドの下半期の成長率は多少加速するものと見られる。
インドの昨年の粗鋼生産はおよそ6%の伸びを見た。昨年インドは約600万トンを輸入したが、国内価格と国際価格のギャップから今年の輸入は無視できるほどに縮小する見通しだ。国内鉄鋼メーカーは政府のインフレ抑制努力に協力して7月一杯値上げを控えることを約束しており、目下のところトン当たりの価格ギャップは200米ドル以上に達している。
ちなみに中国の粗鋼生産の年間移動伸び率(MAT:moving annual total growth rate)も2006年1月のピーク26.3%から今年6月の10.2%に鈍化している。
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