【ニューデリー】地元の技術訓練校やビジネス・スクールは海外の大学等と手を組み先を争って新コースを創設しているが、国内技術教育の監督機関、全インド技術教育委員会(AICTE:All India Council for Technical Education)は、こうしたコースの多くが違法と判定している。
エコノミック・タイムズが7月20日報じたところによると、AICTEは今年6月末以来、AICTEの認可を得ずに外国の大学と提携した104校と、無許可で技術コースを開設した別の169校に対し警告書を送付した。後者には著名な私立学校も含まれている。
民間教育機関は入学受付期間前に大量の広告を行うが、インド中央政府は今年4月AICTEに、こうした広告、取り分け外国との提携や学位コースに関する虚偽の宣伝をチェックするよう指示した。AICTE筋によると、ほとんどの学校がAICTEの事前許可を得ずに外国教育機関との提携や新コースの開設を行っている。この種の学校は、デリーとマハラシュトラ州及び南部諸州に集中している。AICTEは、これらの学校に警告するとともに、州政府に対し違法な外国との提携や無許可コースを取り締まりよう求めた。
Arjun Singh人的資源開発相が今年4月に民間教育機関の外国との提携に懸念を表明したのが発端で、政府はその後AICTEに対し、外国教育機関の国内進出に対する規制強化を指示した。また大学助成委員会(UGC:University Grants Commission)に対しても疑似大学(deemed university)ステータスの認証基準を厳しくするよう求めた。AICTEはそれ以来、技術課程を運営する学校に関する新聞広告やWEB広告、学生や一般の苦情等を収集して来た。
AICTEの2005年規則の下、AICTEは外国大学がインドで運営する技術コースや国内の大学やその他の教育機関が運営する技術コースを監視する権限を有する。外国の大学やその他の教育機関がインド国内で手がける他の教育・訓練活動に関してもAICTEは監督権を有すると言う。