【ハイデラバード】インド政府は今会計年度末までに2乃至3件の石油・化学・石油化学投資地域(PCPIR:Petroleum, Chemicals and Petrochemical Investment Region)計画を承認する見通しだ。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが7月12日報じたところによると、化学・石油化学局(DCP:department of chemicals and petrochemicals)のV.S. Sampath次官は『India-Chem 2008』会議の会場で以上の見通しを語った。それによると、政府はこれまでにアンドラプラデシュ州/グジャラート州/カルナタカ州/西ベンガル州/オリッサ州/タミールナド州から6件のPCPIR申請を受けている。最初に申請を行ったアンドラプラデシュ州の場合、大部分の問題は解決しており、残された2、3の問題も次期会合で決着がつく見通しだ。グジャラート州の提案は近く内閣官房長官が議長を務めるハイパワー委員会の最終審理にかけられる。カルナタカ州の申請も同様に準備が完了、西ベンガル州のそれもほぼ完了している。オリッサ州の申請も準備が完了しているが、DCPの下にまだ届いていない。タミールナド州の申請は初歩的段階にある。同次官はアンドラプラデシュ州の申請が年内に承認される可能性を示唆したが、この他に承認されそうな他の州のPCPIRに言及することは控えた。
各PCPIRの予想投資額はアンドラプラデシュ州34万3000クロー(US$803.28億)、グジャラート州(既約定額)5万クロー(US$117.10億)、カルナタカ州23万クロー(US$538.64億)、西ベンガル州8万クロー(US$187.35億)、オリッサ州27万5000クロー(US$644.03億)、タミールナド州2万4000クロー(US$56.21億)と続く。
国内の石油/化学/石油化学産業は第1に原料供給、第2にインフラストラクチャー、第3に電力供給の面でハンディキャップを負うているが、PCPIRを通じこうしたハンディキャップの克服が目指されると言う。