【チェンナイ】フ Bンランドの電力設備エンジニアリング企業Metsoは7月11日、タミールナド州Chennai拠点のEPT Engineering Servicesと合弁契約を結んだ。合弁会社Metso Power India Pvt Ltd(MPIPL)は、Metsoグループの世界ビジネスにエンジニアリング及びデザイン・サービスを提供する。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが7月12日伝えたところによると、新会社はチェンナイ市内Guindyに拠点を設け、当初50人を雇用するが、3年内に3倍に増員する。知的業務代行(KPO:knowledge process outsourcing)事業を手がける合弁会社を設立し、インド市場に橋頭堡を築いた年商90億ユーロのMetsoグループは、KPOビジネスに限らず、様々なビジネス機会を開拓することを目指している。
Metso Power ABは、低品位な石炭や都市ごみ、木くず、産業廃棄物等を燃料にする循環流動層ボイラー(CFB:Circulating Fluidized-Bed Combustion)を初めとする産業用及び発電用ボイラーの製造を手がけている。
インドではNeyveli Lignite Corporationが、国内初のCFBC設備を目下建設中だが、低品位石炭や褐炭を用いた発電施設の需要は今後急速に拡大する見通しで、Metsoは同市場の潜在性に注目している。
Metso Power ABのLennart Ohisson社長によると、同社R&Dチームはインドに最適な製品の開発に取り組んでいる。とは言え、インドに適した製品が完成しても、独自の製造拠点を設ける考えはなく、委託製造方式を採用、その場合もライセンスを提供する考えはない。
インドではEPC(engineering, procurement and construction)契約が流行しているが、EPC方式はコストを膨張させるため、早晩開発業者はコンサルタントを雇ったりしてプロジェクトをそれ自身で手がけるようになるはずと言う。