SEAnews 2008-07-16 ArtNo.41221

【ニューデリー】Sony EricssonはBK Modi氏が経営するSpice Mobileの買収を目指し、Modiグループと交渉を進めている。Spice MobileはSpice商標の携帯電話端末を販売している。
エコノミック・タイムズが7月11日伝えたところによると、Spice Mobileのボンベイ証券取引所(BSE)における10日の終値は22.7ルピーと、5月29日の35.9ルピーから過去40日間に3分の1ほど値下がりした。10日の終値を基準にした時価総額は177クロー(US$4145万)だが、Modiグループは1株80～100ルピーをオファーしているもようで、これを基準にすればSpice Mobileの市価は700クロー(US$1.64億)前後になる。しかしソニー・エリクソンが同価格を受け入れるか否かは不明。BK Modi氏はSpice Mobileの64％の権益を直接保持している。
消息筋によると、当初Spice Mobile側からソニー・エリクソンに様々な領域における提携を提案したが、交渉の過程で、ソニー・エリクソンがSpice Mobileを買収することが双方にとってメリットがあるとの認識に達したとされる。ソニー・エリクソンは支配権益買収に関心を抱いているが、100％買収するか否かは未定とされる。とは言えソニー・エリクソンがSpice Mobileの50％以上の権益を買収するなら、残余株の公開買い付け義務が生じる。
非公式の数字では、ソニー・エリクソンは携帯電話端末を月間40万ユニット以上、Spice Mobileは同20万ユニット近くを販売しており、買収交渉が妥結すれば、ソニー・エリクソンはSamsungを追い越し、インド携帯端末市場シェア第2位に返り咲く。月間約45万ユニットを販売するSamsungは最近、ソニー・エリクソンを追い越し第2位に浮上したばかり。
Spice Mobileは現在ヒマチャルプラデシュ州Baddiに製造施設を建設している。同社はインドにデザイン・チームを有するが、これまでのところ製造は中国と台湾の業者に委託している。同社は最近、『People's Phone』と銘打って599ルピーのロー・コスト・ハンドセットを発売、話題を呼んだ。