SEAnews 2008-07-16 ArtNo.41214

【ニューデリー】今年5月の工業生産指数(IIP:Index of Industrial Production)をベースにした成長率は僅か3.8％と、昨年同月の10.6％に比べ大幅な鈍化を見た。
インディアン・エクスプレス、デカン・ヘラルド、ザ・ヒンドゥー、ヒンドゥー・ビジネス・ラインが7月11／12日伝えたところによると、5月のIIP成長率の内訳は製造業3.9％(11.3%)、電力2％(9.4%)、鉱業5.2％(3.8%)と、製造業と電力部門の伸びが前年同期の伸び(括弧内数字、以下同様)を大きく下回った。主に製造業と電力部門の不振から過去6年来の最低水準に鈍化した5月のIIPの伸びは、前月の6.2％(当初発表の7.5%から下方修正)に比べても半減した。
用途に基づく分類(use-based classification)によれば、5月には資本財部門の伸びが2.5％(22.4%)、耐久消費財部門の伸びが4.4％(0.7%)と、耐久消費財部門に復調の兆しが見られたものの、資本財部門の大幅な落ち込みで帳消しになった。基本財部門と中間財部門の伸びも減速した。
今年初2ヶ月(2008/4-5)のIIP成長率は5％と、やはり前年同期の10.9％を大きく下回った。
全国産業分類(national industrial classification)主要17業種中以下の5業種が5月／年初2ヶ月に、いずれもマイナス成長を記録した。食品－8.6％／－7.9％、ジュート及びその他の植物繊維(綿を除く)－9.0％／－10.1％、木製品及び家具－30.7％／－17.4％、ゴム及びプラスチック－10.4％／－5.2％、金属製品及び部品－4.9％／－0.8％。この他、綿繊維(1.6%／1.5%)、非金属鉱物製品(1.4%／1.4%)の伸びも低調だった。