2008-07-09 ArtNo.41192
◆Daimler Hero Motor、チェンナイにトラック工場建設
【チェンナイ】Daimler AGと地元パートナーHero Groupの合弁に成るDaimler-Hero Motor Commercial Vehicles Ltd (DHMC)は、7億ユーロ、4746クロー(US$11.1147億)を投じてタミールナド州Chennai付近にトラック工場を設けるため、タミールナド州政府と関係覚書を取り交わした。
エコノミック・タイムズ、ビジネス・スタンダード、ヒンドゥー・ビジネス・ラインが7月7/8日報じたところによると、当初年産能力7万台の工場はOragadam地区SIPCOT Industrial Parkの400エーカーの土地に設けられ、2010年から軽/中型トラックを製造、直接に3000人、間接に2万人以上に就業機会を提供する。2012年までに49トン積み大型トラックの製造も手がける。7億ユーロの総投資額の内、自己資本は3億5000万ユーロ(US$5.5573億)。この内2億2000万ユーロ(US$3.4932億)をダイムラーが拠出する。
タミールナド州政府は『ウルトラ・メガ総合自動車プロジェクト政策(Ultra Mega Integrated Automobile Projects Policy)』の下、単一の場所に4000クロー(US$9.37億)以上を投資する自動車プロジェクトには各種奨励措置を適応する。このためダイムラーとヒーローが60:40の比率で出資するDHMCは、付加価値税(VAT:value added tax)/中央販売税(CST:central sales tax)/仕入れ税(Input tax)の100%償還、印紙税の100%免除、土地と電力の優遇条件での供給が受けられる。しかし覚書調印の日から7年以内に生産活動を開始せねばならない。
新工場には研究開発(R&D)センターが設けられ、インドの環境/ニーズに合った軽・中型トラックが製造される。また州政府が提供する優遇措置の下、国内市場向けの低コストな商用車が製造できる他、チェンナイ港を通じ、アジア太平洋市場に輸出することもできる。
ダイムラーはマハラシュトラ州Pune県Chakanに設けた既存工場ではMercedes-Benz Actrosトラック等のトップ・エンド・モデルを専ら製造する。これに対して新工場は、ローエンド商用車モデルに照準を合わせ、当初から80%の地元部品使用率達成を目指すと言う。
|