SEAnews 2008-07-02 ArtNo.41175

【ニューデリー】GSMオペレーターのための3Ｇ(第三世代移動体通信)サービス政策が完成に近づく中で、電信局(DOT:Department of Telecom)が、CDMAプレーヤー向け周波数域の入札計画を放棄したことから、7100万人のCDMA利用者が3Ｇサービスから閉め出される懸念が高まっている。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが6月28日報じたところによると、3Gサービス・ガイドライン(草案)の下、DOTはCDMA向け周波数域の割当に関して如何なる代替案も示していない。DOTは、2.1Ghz周波数域の入札を準備しており、同周波数域はGSMに対応している。
DOTは当初800Mhzと、世界的にCDMAオペレーターが3Ｇサービスに使用している450Mhzの周波数域の入札を予定していたが、修正されたガイドライン草案はこれら2つの周波数域に全く言及していない。
GSMオペレーターは3ＧサービスにWCDMA技術を用い、CDMAオペレーターはEVDO技術を用いる。これら2つの技術には、それぞれ異なる周波数域を割り当てるのが最善とされる。WCDMA技術には2.1Ghzが最適とされ、EVDO技術は、800Mhz、1900Mhz、450Mhzの何れかを必要とする。
Reliance Communications／Tata Teleservices／Shyam Telelink／Bharat Sanchar Nigam Ltd(BSNL)が主要なCDMAオペレーターで、DOTによると、これらのオペレーターには、GSMオペレーターが3Ｇサービスのために支払う額の一定比率の支払いが求められる。問題はDOTには、800Mhzの2つのスロットしか手持ちがないこと。当初、CDMAプレーヤーはReliance／Tataの2社のみだったため、これで十分だったが、今ではオペレーターは4社に増えている。CDMA業者はこのため、入札にかけるよう提案している。
考え得るもう1つの方法は、CDMA業者が既に割り当てられている既存周波数域の範囲で3Ｇサービスを提供すること。現在CDMA業者には何れも800Mhzの周波数域が割り当てられており、これらの業者は同周波数域を専ら2Ｇサービスに利用している。キャパシティーのゆとりを3Ｇサービスに用いることを認めることができそうだ。しかしDOTはこれまでのところ、GSMオペレーターとのプレイング・フィールドに混乱が生じるとし、そうすることを禁じている。
第3のオプションは450Mhzと1900Mhzの周波数域のキャパシティーを割り当てることと言う。