【コルカタ】Oil and Natural Gas Corporation (ONGC)はいよいよ炭層メタン(CBM)の開発に本腰を入れるもようだ。2006年初にジャールカンド州と西ベンガル州において2億米ドルのCBM探査開発ターン・キー・プロジェクトを手に入れた同社は、2008年末か2009年初にジャールカンド州のJharia-ParbatpurブロックでCBMの商業生産を開始する見通し。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが6月29日伝えたところによると、ONGCはまたJharia-Parbatpurブロックにおけるターン・キー・プロジェクトとは別に、西ベンガル州RanigunjブロックにおけるCBM開発に着手する計画だ。Coal India Ltdと共同で所有するこれらのブロックはCBM政策が立案される前に手に入れたもので、また国内最古の炭層に属する。RanigunjブロックはGreat Eastern Energy Corporationの生産坑とEssarのRanigunj east鉱区の中間に位置しており、既に試験坑1本を掘削、フローレートを評価中。別に2本の試験坑を掘削する計画も立てられている。フローレート評価の結果次第では、2009-10年までに商業開発計画の下に、100~150本の坑が掘削される。
Jhariaの4本の坑では日量約2万立方メートルのガスが生産されている。最近掘削された複数の新坑における生産の開始に伴い数ヶ月後には日産量は最大7万立方メートルに拡大するものと見られる。
ONGCは、7月第1週にJhariaブロックで採取した最大5万立方メートルのCBMの販売契約をCalcutta Compressor and Liquifaction Ltd(CCLL)と結ぶものと見られる。CCLLはミニ液化施設を設けるとともに、ジャールカンド州と西ベンガル州においてCBMを工業用や自動車燃料として販売する計画とされる。
ONGCはベンガル及びジャールカンドにおけるCBMの本格的探査開発活動に備え掘削設備を動員している。現在は、ONGC自身とそのターンキー請負業者が各1基、合計2基のリグを用いているが、ONGC3基、ターンキー請負業者4基、合計7基に増やす予定と言う。