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2008-06-30 ArtNo.41163
◆トップIT3社とその他大勢に両極化、後者の生存競争過熱
【チェンナイ】トップ企業3社とサブ・ビリオン企業を含むその他の企業の間の収入と戦略両面の差が益々拡大、インド情報技術(IT)産業の両局化が加速している。こうした中で多様なサービスを提供できる企業と、専門的サービスに特化した企業のみが勝ち残るものと見られる。
ビジネス・スタンダードが6月26日報じたところによると、Forrester Researchは25日『ベンダー両極化と言う新局面(Understanding the new grip of vendor polarisation)』と題する報告書を発表、以上の見通しを明らかにした。
Forrester ResearchのSudin Apte上級アナリストによると、インドIT業界の生存競争は今後3年益々過熱するものと見られる。トップ3社、Tata Consultancy Services Limited(TCS)、Wipro、Infosysは国際舞台での競争に備えており、いわゆるネクスト3のサブ・ビリオン企業とその他の中規模企業にとっては、専門サービスへの特化が勝敗の鍵になる。
トップ3社は2003-04年にはインドのソフトウェア輸出の26%を占めたが、2007-08年にはそのシェアを46.4%に拡大した。トップ3社は、収益率や被雇用者1人当たりの収入の何れの面でも、その他のIT企業に大きな差をつけている。企業買収や多角的デリバリー・モデルを通じて基盤を強化、経営技術や人材にも積極的に投資するトップ3社は、IBMやAccenture等の国際プレーヤーと競争する力をつけている。
これに対してネクスト・スリーのサブ・ビリオン企業は急成長するサービス領域に照準を合わせているものの、依然として専門領域に特化するか、多角路線を選ぶか悩んでいる。これらの企業には、Cognizant、Satyam、HCL Techが含まれる。これらの企業は早期にジレンマを抜け出し、国際舞台での競争に備える必要がある。
その他の中小IT企業は、既存顧客をベースにした成長が困難になり、事業の特化を強いられている。これらの企業の時価総額は低水準だが、買収に関心を抱くものは少なく、少なからぬ企業が将来に不安を抱いている。こうした中でSaskenやMindTreeは事業の特化に成功しており、他社も見習うべきだと言う。
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