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2008-06-23 ArtNo.41134
◆ヤトロファ燃料生産コストUS$703/ha:ダイムラー
【ニューデリー】自動車メーカーDaimler AG(DAG)によれば、ヤトロファ・カルカス(Jatropha Curcus南洋油桐)からバイオ燃料を生産するコストは、政府等の補助を抜きにして1ha当たり3万ルピー(US$703)と見積もられる。
インディアン・エクスプレスが6月16日報じたところによると、Mercedes-Benz India(MBI)のSubhas Kadlaskar総務主任はこのほど同紙に以上の数字を明らかにした。それによると、ダイムラーは、科学工業研究会議(CSIR: Council for Scientific and Industrial Research)との協定に基づき、グジャラート州Bhavnagarの10haの土地とオリッサ州Gopalpur付近の20haの土地にヤトロファを栽培するとともに、Mercedes-Benz C Class C 220 CDIを用い100%バイオ燃料による5900キロ走行試験を行った。
プロジェクトには、CSIR傘下の塩・海洋化学物質中央研究所(CSMCRI:Central Salt and Marine Chemicals Research Institute)の他、MBI/Hohenheim大学/DAG研究開発(R&D)部門が参加した。
ヤgロファの栽培から収穫までの期間は土壌の肥沃度により2~5年で、やせた土地でもほとんどコストをかけずに合理的水準の収穫が望める。1ha当たり2~3.2トン収穫でき、収量は4トンに引き上げることも可能。種子カーネルには60%油が含まれており、ヤトロファを栽培し、ヤトロファ・オイルからバイオ燃料を製造する総コストは1ha当たり3万ルピーと見積もられる。ヤトロファ油製造後の絞りかすは肥料原料として用いることができる。ポンガミア(Pongamia)の栽培でも同様の結果が得られる。
しかしヤトロファが土壌酸性化や病疫の原因になる可能性は否定できない。またある種のケースではより多くの肥料を必要とする。
100%バイオ燃料による走行実験の結果、燃料の完全消費、微粒子の低排出、完全なエンジン・パフォーマンスと燃費の実現、Euro III排ガス基準のクリアが確認されたと言う。
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