【ニューデリー】今会計年度最初の月、4月の中核インフラ産業6業種の伸び率は3.6%と、前月の9.6%、昨年同月の5.9%に比べ顕著に鈍化した。これは主に原油/石油精製/電力部門の不振に伴うもの。
エコノミック・タイムズ、インディアン・エクスプレス、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、デカン・ヘラルド、ザ・ヒンドゥーが6月18/19日報じたところによると、4月の中核6業種の成長率は、電力1.4%(8.7%)、石油精製4.3%(15.1%)、原油0.9%(1.4%)、石炭10.3%(0.6%)、セメント6.9%(5.8%)、粗鋼4%(2.7%)と、電力/石油精製/原油3部門の伸びが昨年同月の伸び(括弧内の数字)を下回ったものの、他の3部門の伸びは昨年同月を上回った。取り分け石炭部門は顕著の成長を記録した。
HDFC BankのAbheek Barua主任エコノミストによると、電力部門の成長鈍化は懸念材料と言える。電力部門のスローダウンには全国各州の様々なレベルの落ち込みが反映されているものと見られる。また原油生産が落ち込めば、石油輸入が増加し、貿易赤字を膨らませる。
信用格付け会社Rating Information Services of India Ltd(CRISIL)のDharmakirti Joshi主任エコノミストは、「中核インフラ産業不振の主因は、やはり長期ローンの取り入れ困難/規制措置/民間部門の抱えるリスク/高金利」と指摘した。