【ニューデリー】ルピーの対米ドル相場の下降に助けられ、今会計年度の最初の月、4月の輸出成長率は31.5%と顕著な復調を見た。しかし原油国際価格の高騰を背景に輸入の伸びも36.6%を記録した。
デカン・ヘラルド、エコノミック・タイムズ、ビジネス・スタンダード、ザ・ヒンドゥー、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、インディアン・エクスプレスが6月3日報じたところによると、4月の輸出額は144億米ドル/5万7633クローと、前年同期の109億5300万米ドル/4万6164クローに比べ、米ドル建てで31.5%、ルピー建てで24.8%拡大した。
一方、4月の輸入は242億74000万米ドル/9万7151クローと、前年同月の177億6900万米ドル/7万4895クローに比べ米ドル建てで36.6%、ルピー建てで29.7%、それぞれ成長した。4月の石油輸入は前年同月の54億9000万米ドルから80億3000万米ドルに46.2%、非石油輸入は同122億7000万米ドルから162億4000万米ドルに32.3%、それぞれ増加した。この結果、4月の貿易赤字は前年同月の68億1000万米ドルから98億7000万米ドルに拡大した。
インド輸出組織連盟(FIEO:Federation of Indian Export Organisations)のGanesh Gupta会頭によると、4月の輸出の伸びは主に国際価格が高水準に達した商品作物や鉱物、金属に牽引された。またルピー相場の軟化が輸出の伸びに寄与したと言う。