【ブーバネスワル】インド第2のアルミニウム製造会社National Aluminium Company Ltd(Nalco)は、国内と海外における一連の事業拡張計画に向こう4~5年間におよそ95億米ドルを投資する計画だ。
エコノミック・タイムズとビジネス・スタンダードが6月4/5日報じたところによると、Nalcoは4日以上の計画を発表した。事業拡張計画には、インドネシア/南アフリカ/イランにおける精錬施設や発電施設の建設計画が含まれる。
国内では、アンドラプラデシュ州に7000クロー(US$16.39億)を投じ、鉱業・精錬コンプレックスを設けるため、州政府と関係覚書調印に向けた交渉を進めている。
過去30年にわたり拠点として来たオリッサ州では、8500クロー(US$19.91億)を投じJharsuguda県IB valleyに年産50万トンの新アルミニウム精錬施設と1260MW(メガワット)の石炭火力発電施設を建設する計画で、Engineers India Ltd(EIL)が予備事業化報告書(pre-feasibility report)を間もなく完成させる。オリッサ州政府に既に水供給を申請している。(ちなみにこの点に関して、B K Handique鉱業化学肥料担当国務相は、そのような計画を否定するとともに、オリッサ州の既存施設の拡張を行う可能性を示唆した。)
オリッサ州Angul/Damanjodi両地における3600クロー(US$8.43億)の第1期拡張計画を成功裏に完了したNalcoは5092クロー(US$11.93億)の第2期計画に着手、2008年末の完工を目指している。第3期拡張計画では約6000クロー(US$14.05億)を投資、ボーキサイト鉱山の年産能力を約900万トンに、アルミナ精錬施設のそれを300万トンに、アルミニウム精錬施設のそれを63万トンに、発電能力を1700MWに、それぞれ拡張する。
オリッサ州Angulの発電施設から出る飛散灰を原料にセメントを生産するためパートナーを求める入札を募集したNalcoは、応札者の中からSree CementとCement Manufacturing Company (CMC)をリストアップし、これら2社の何れかと合弁組む計画だ。同プロジェクトには300クロー(US$7026万)が投じられる。
海外では、インドネシアに1万4000クロー(US$32.79億)を投じ年産50万トンのアルミニウム精錬施設と1250MWの自家発電施設を設ける計画で、同国政府と今年初に関係覚書を取り交わした。
南アフリカには1万6000クロー(US$37.47億)を投じアルミニウム精錬施設と発電施設を設けることを検討している。
イランではKerman Development Organizationを中核とするALPHA社と合弁で8000クロー(US$18.74億)を投じ年産31万トンのアルミニウム精錬施設を二期に分けて建設する覚書を結んでいる。