【ニューデリー】テクノロジー・メジャー、Intelは地元テレコム企業と、インド国内におけるWiMax(Worldwide Interoperability for Microwave Access)サービスの立ち上げに関して協議しており、関係プロジェクトへの資本参加を含む、戦略的投資を目指している。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが5月31日伝えたところによると、インテルのR. Sivakumar南アジア担当MDはこのほど同紙に以上の消息を語った。それによると、インテルはWiMax技術を用いた高速ワイヤレス広帯域サービスの普及を図っており、最近、米国拠点の広帯域サービス会社Clearlwireに6億米ドル、台湾の全国WiMaxプロジェクトに5億米ドルを、それぞれ投資する方針を決めた。インドにおけるWiMax事業への参加もこうした世界戦略の一環で、WiMax事業に関わる如何なる役割も務める用意がある。既に複数のテレコム企業と協力問題を話し合っている。
電信局(DOT:Department of Telecom)は農村部におけるインターネットの普及を図る狙いからWiMaxを含む、広帯域ワイヤレス技術を導入するテレコム企業に金融支援を提供する方針を決めた。しかしインド政府ははまだWiMax技術導入政策を完成させていない。
例えば広帯域周波数域をWiMax業者に割り当てる際の費用負担を、第3世代(3G)オペレーターと同額にするか、それ以下にするかを巡り論争が生じている。GSMプレーヤーはWiMaxと3G技術の間に相違を設けることに反対しているが、インテルはWiMaxのエントリー・コストを低めに設定するようを望んでいる。
何れにしても3GとWiMaxの間に優劣をつけるべきではない。3Gは音声ベースの技術であり、WiMaxは目下のところデータの転送に適している。広帯域サービスの普及でインドは他国に大きな後れをとっているが、こうした後れを挽回する上で、立ち上げが容易なWiMaxは最適な技術と言える。
インテルはまたWiMax技術に対応したモバイル・インターネット装置を紹介する。今年末には最新プロセッサーAtomベースのMID(Mobile Internet Devices)を発売する。消費者はこの種のMID用いることにより、通信し、余暇を楽しみ、インターネット・ベースの携帯ビデオ・プレーヤー/ナビゲーション装置/集合タブレット/その他の消費財上の情報にアクセスできると言う。