【バンガロール】情報技術(IT)産業のスローダウンと米ドル相場の軟化を背景にカルナタカ州Bangaloreのホテル客室料金が過去数ヶ月下降線を辿っている。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが5月28日報じたところによると、平均客室料は少なくとも5％下降した。ビジネス旅行者の数も減少しているが、アナリストらは政治的な不安定も影響しているものと見ている。アナリストによると、これまでバンガロールのホテル宿泊料は異常に高かったため、調整期が訪れるのは自然の成り行きと言える。一部ホテルの客室料は1泊2万ルピー(US$468)に達していた。昨年から始まったホテル市況の軟化は今年も続く見通しと言う。
バンガロール拠点のホスピタリティー・コンサルタント会社Boutique Hospitality ConsultingのTaposh Chakraborty重役(CEO)によると、ホテル料金は約3％、客室稼働率は5～7％下降した。
Park HotelのSubrata Majumder重役(GM)によると、客室稼働率は昨年同期の80－85％から現在の78％に、3～5％ポイント下降した。客室料は1万2000ルピーから1万1500ルピーに下降、1万500ルピーに下がる可能性もある。
Taj group of hotelsの幹部は、「目下のところ客室料は値下げしていない。米ドル相場がここ数週間強化しているため、このことがホテル業界に如何なる影響を及ぼすか見る必要がある」と指摘した。しかし向こう2～3年間に客室の供給がほぼ3倍に拡大するため、全般に客室料の一層の値下がりが予想されると言う。